一般社団法人泥土リサイクル協会

スラリー安定化処理

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TAST工法 ~シンプルに発生土・泥土を再生利用する流動化処理土~

TAST工法とは (NETIS登録番号 CB-980077)

建設発生土・泥土を原材料として流動化処理土を製造し、構造物の背面や狭隘部など転圧や締固めが困難な箇所を完全に充填する工法です。

■流動化処理土とは
流動化処理土は、土砂・泥土に大量の水を含む泥水(もしくは通常の水)と固化材を混練することにより流動化させた安定処理土です。原材料として、建設発生土を利用することができ、またその高い流動性を生かして、転圧機械による締固めが困難な施工現場において、締固め不要かつ完全に充填することができます。


  特 徴
  1.あらゆる土質の発生土等を利用できる。
  2.流動性を持ち、締固めが不要
  3.流動性・強度を任意に設定できる。
  4.透水性が低く粘着力が高いため、地下水の浸食を受けない
  5.地震時に液状化しない
  6.打設後の体積収縮や圧縮が小さい

開発経緯

昭和61年からエースサンド工法として主に斜面に立つ建築の背面や、地下周囲の埋戻しが困難な箇所に使用されてきました。
当初、エアモルタルよりコストを下げるため、砂を山砂に変え、気泡量を減らし、セメントを抜いてポンプ圧送していましたが、細粒分の多い山砂使用の場合やG.Lより下を打設する場合等、水が抜けにくくても翌日に乗れるようにセメントを50~70kg/m3程度入れています。
平成10年に発生土(砂質土)等に対応できるプラントに改良し、「TAST工法」として再スタートしました。これまでにも、山砂に変え砕石粉・石炭灰・各種スラグ等の産業副産物や、種々の再生材の活用、そして現場発生土の再生利用にも積極的に取り組んできました。 現状では、建設廃棄物リサイクルの一環として、建設汚泥などの泥土を原料に流動化処理土として再資源化に取り組んでいます。

特徴 ~気泡の上手な活用が発想の原点~

一般の流動化処理土は、泥土または粘性土を解泥したものに固化材を混合するに対し、TAST工法は砂質土に水とセメント、起泡剤等の混和剤を混合するもので、単位水量が少ないためセメント使用量が少なく、発生土の使用率が高い特徴を持っています。
砂質土はブリージングしやすく圧送の際、管の閉塞が起こりやすいために、ブリージングを抑える目的で気泡を10~ 20%程度入れる場合があります。
TAST工法はシンプルでプラントはコンパクトで、製造能力が大きく小規模工事にも対応できる競争力のある工法です。
 
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